西武「ドラえもん」ラッピング列車10月から 先頭は顔、つり革は手、どこでもドアも



西武鉄道は9月29日、漫画『ドラえもん』の50周年を記念したラッピング列車「DORAEMON-GO!」を10月から運転すると発表した。

「DORAEMON GO!」のイメージ。【画像:西武鉄道】

30000系電車の8両編成1本を使用。車体は『ドラえもん』の主役ロボット「ドラえもん」の青でラッピングし、ドアの一部や先頭部も「ドラえもん」の顔に見立てて装飾する。

「DORAEMON GO!」車体各部のイメージ。30000系を使用する。【画像:西武鉄道】

車内もさまざまな装飾が施される。座席は「ドラえもん」の膝の上に座っている気分になれるよう、背もたれに「ドラえもん」の「4次元ポケット」をプリント。袖仕切りは「ひみつ道具」を使っている「ドラえもん」を1コマ漫画風にあしらう。

座席背もたれのイメージ。【画像:西武鉄道】
袖仕切りのイメージ。【画像:西武鉄道】

つり革は「ドラえもん」の腕と手のようにデザインし、つり手を握ると「ドラえもん」と手をつないでいる気分になれるようにした。車両と車両のあいだの貫通ドアは、「ドラえもん」の道具「どこでもドア」をデザインし、「別の世界」に行けるかのようにデザインした。

つり革(左)と貫通扉(右)のデザインイメージ。【画像:西武鉄道】

10月8日から当面のあいだ、西武新宿線と拝島線、多摩湖線・萩山~西武遊園地間で運行される予定。走行位置は西武鉄道の公式スマートフォンアプリ「西武線アプリ」でリアルタイムに確認できるようにする。

『ドラえもん』は1969年、小学館の子供向け月刊誌『よいこ』『幼稚園』『小学一年生』『小学二年生』『小学三年生』『小学四年生』の1970年1月号から連載を開始した漫画。1973年に日本テレビ系列でテレビアニメが放送され、1979年以降はテレビ朝日系列でのテレビアニメの放送がいまも続いている。アニメ映画も1980年以降、年に1回のペースで公開。今年2020年は50周年記念作品「映画ドラえもん のび太の新恐竜」が公開された。

西武鉄道は『ドラえもん』50周年を機に、これまでスタンプラリーや「のび太の新恐竜」のラッピング列車の運転などを行ってきた。「DORAEMON-GO!」は、アニメを制作しているシンエイ動画が西武新宿線沿線の田無にオフィスを構えていることから、同線を中心に運転するという。