ディズニーリゾートラインの新型車両「Type C」デビュー ロングシートで窓大きく



東京ディズニーリゾート(TDR、千葉県浦安市)を周回するモノレール(ディズニーリゾートライン)を運営する舞浜リゾートラインは7月3日、新型車両「リゾートライナー(Type C)」の営業運転を開始した。従来車両の「リゾートライナー(Type X)」を順次置き換える。

ディズニーリゾートラインの新型車両「リゾートライナー(Type C)」。【撮影:草町義和】

営業運転を開始したのは「Type C」の黄色編成。6両編成で、車両の記号番号は反時計回りの先頭車から111~116になる。外観は「Type X」のアクセントカラーを踏襲しているが、濃淡2色のグラデーションに変更することで「やわらかく揺らめく波」(舞浜リゾートライン)を表現したという。ミッキーマウスをかたどった窓は、現在の車両より大きくなった。

車内の空間は高さと幅を拡大。座席は「Type X」がソファタイプだったのに対し、「Type C」は先頭部の展望席を除いてロングシートになった。

「Type C」は7月3・4日は6時40分頃~15時頃と17時頃~21時40分頃に運転され、7月5日は7時20分頃~8時40分頃と11時40分頃~16時10分頃に運転される予定だ。

車体構造に大きな変化はないが窓を大きくしたほかアクセントカラーを濃淡2色のグラデーションに変更した。【撮影:草町義和】
座席はロングシートに変わった。【撮影:草町義和】

「Type C」の導入による総投資額(信号設備などの更新を含む)は約125億円。2023年度末までに30両(6両編成5本)が導入される計画で、まず黄色の編成が7月3日にデビューした。これに先立ち「Type X」の黄色編成(21~26)が引退している。

TDRは新型コロナウイルスの影響を受け臨時休園していたが、7月1日に4カ月ぶりに営業を再開した。ディズニーリゾートラインは休園中もTDRなどの施設の従業員の通勤利用を確保するため営業を継続したが、列車は減便。「Type C」のデビューも当初は5月の予定だったが延期されていた。