敦賀~城崎温泉「初の直通列車」キハ189系で運行 JR西日本「新観光列車」に先立ち



JR西日本は7月21日、若狭・丹後地方(福井県・京都府・兵庫県)の敦賀~城崎温泉で団体臨時列車を10月から11月にかけて運行すると発表した。現在計画中の「新たな観光列車」に先立ち、同区間で直通列車が走る。

団体臨時列車で使われるキハ189系。【画像:JR西日本】

車両はキハ189系特急型気動車の3両編成を使用。小浜線~舞鶴線~京都丹後鉄道宮舞線・宮豊線~山陰本線を経由する。各停車駅では一部を除き10~40分ほど停車し、地元特産品の販売や観光キャラクターによる出迎え、伝統芸能の披露などが行われる計画だ。運行日と運行時刻、停車駅は次の通り。

●敦賀発(10月7・21日、11月4・18日)
敦賀10時40分→美浜11時19分→十村11時30分→小浜12時11分→若狭高浜13時18分→西舞鶴14時01分→宮津14時55分→夕日ヶ浦木津温泉15時40分→豊岡16時49分→城崎温泉16時59分
※美浜駅は10月21日と11月18日のみ停車
※十村駅は10月7日と11月4日のみ停車

●城崎温泉発(10月8・22日、11月5・19日)
城崎温泉10時46分→豊岡11時15分→夕日ヶ浦木津温泉11時47分→天橋立12時38分→西舞鶴13時48分→若狭本郷14時44分→小浜15時00分→上中15時22分→敦賀16時10分

日本旅行・阪急交通社・読売旅行・クラブツーリズムの各旅行会社が、この団体臨時列車を利用する旅行商品を販売する。詳細は決まり次第、各社のウェブサイトなどで案内される。

キハ189系を改造する「新たな観光列車」のイメージ。【画像:JR西日本】

JR西日本は昨年2022年10月、「新たな観光列車」を2024年秋から運行すると発表。キハ189系を観光車両に改造し、まず第1弾として敦賀~城崎温泉で運行するとしている。今回の団体臨時列車は観光車両に改造されていないキハ189系の現行車両で、「新たな観光列車」に先立つテストツアーといえそうだ。

JR西日本によると、敦賀~城崎温泉を直通する列車を設定するのは今回が初めてという。国鉄時代には、名古屋・金沢~出雲市・大社を小浜線や宮津線(現在の京都丹後鉄道線宮舞線・宮豊線)経由で結ぶ急行「大社」などが運行されていたことがある。

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