富山地鉄「NRA号」2月19日から もと西武特急10000系「ロング配置」優先席も



富山地鉄は2月17日、西武鉄道から譲り受けた「ニューレッドアロー(NRA)号」の営業運転を2月19日から始めると発表した。2月19~28日は一般公開を兼ねた運行で、特定の列車で運用される。

富山地鉄の「NRA号」。【画像:富山地鉄】

同期間中の運行区間と時刻表は次の通り。

●平日ダイヤ
電鉄富山5時49分→宇奈月温泉7時46分
宇奈月温泉7時58分→電鉄富山9時41分
電鉄富山12時02分→立山13時05分
立山13時38分→電鉄富山14時43分

●休日ダイヤ
電鉄富山7時00分→宇奈月温泉8時43分
宇奈月温泉9時00分→電鉄富山10時10分
電鉄富山12時02分→立山13時05分
立山13時33分→電鉄富山14時43分
電鉄富山15時08分→(南富山経由)→岩峅寺15時43分
岩峅寺16時24分→(南富山経由)→電鉄富山16時58分

「NRA号」は3両編成1本(電動車2両、付随車1両)で、車両番号は電鉄富山寄りからクハ221+モハ20022+モハ20021。座席数はクハ221が38席、モハ20022が64席、モハ20021が46席になる。

クハ221には車椅子スペースと男性・女性用トイレ、洗面台、自動販売機を設置。モハ20021には優先席(8席)が設けられた。富山地鉄が公表した写真によると、車体の外装に大きな変更はない。優先席は二人掛け席をロングシートのように配置している。

NRA号の車内設備。優先席は二人掛けシートをロングシートのように配置している。【画像:富山地鉄】

「NRA号」は西武鉄道から譲り受けた特急電車10000系「ニューレッドアロー(NRA)」を改造したもの。1993年から2003年にかけ84両(7両編成12本)が製造され、西武池袋線の特急「ちちぶ」や西武新宿線の「小江戸」などで運用されてきた。

2019年から新型特急電車の001系「Laview(ラビュー)」が導入されたのに伴い、2020年3月までに西武池袋線の特急列車の定期運用から離脱し、一部の車両が廃車に。このうち4両を富山地鉄が譲り受け、2020年10月に搬入されていた。

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