阪神電鉄の尼崎駅に「ホームドア」まず1・2番線 「大開口」「従来型」併用



阪神電鉄は11月21日、尼崎駅(兵庫県尼崎市)で1・2番線ホームのホームドア設置工事に着手すると発表した。2024年春頃の完成を目指す。

神戸三宮駅に設置された大開口タイプのホームドア。【画像:阪神電鉄】

1・2番線は本線の大阪梅田方面行き列車が発着。2番線は線路の南北両側にホームが接しているが、両側とも整備する。南側ホームは東西両端寄りが固定柵で、中間にホームドアを整備する。

ホームドアは複数のドア位置に対応した二重引き戸の大開口タイプだが、一部は一重引き戸の従来型も併用する。残る3~6番線ホームは設置に向けた検討を引き続き進める。

阪神尼崎駅のホームドア設置計画図。【画像:阪神電鉄】

阪神電鉄は「鉄道駅バリアフリー料金制度」を活用して尼崎駅のホームドアを整備するとしており、今年2022年8月にバリアフリー化設備の整備計画やバリアフリー料金の徴収計画を国土交通省の近畿運輸局に届け出た。来年2023年4月1日から普通旅客運賃に10円が加算されるほか、通勤定期旅客運賃にも有効期間に応じて380~2060円が加算される。

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