ささしまライブ東側「新駅」整備の影響を検討 名古屋市が業務委託を公告



名古屋市は名古屋駅南側の再開発地区「ささしまライブ24」の新駅構想(中村区)について、引き続き検討を行う。同市の住宅都市局が9月21日、「鉄道新駅設置可能性検討業務委託」の入札後資格確認型一般競争入札を公告した。開札は10月6日の予定。

今回の検討業務では過去の調査で作成した図面などを元に、整備に伴う影響を検討。新駅候補地付近の現状・計画の把握や、鉄道構造概略図の作成、道路改修計画の概略検討を行う。このうち鉄道構造概略図の作成では、1面2線案と2面4線案の2ケースについて、施工段階ごとの鉄道構造物の支柱位置図を作成する。履行期限は来年2022年3月18日。

新駅の検討範囲はささしまライブ24東側の、ささしまライブ東交差点を中心とした地域。この交差点とささしまライブ24のあいだに、名鉄名古屋本線とJR東海の東海道本線・中央本線・東海道新幹線の線路が並ぶ。新駅が整備された場合、ささしまライブ24地区や名駅南地区へのアクセスの改善が見込まれる。

新駅の検討範囲(赤枠)。【画像:国土地理院地形図、加工:鉄道プレスネット編集部】

新駅はささしまライブ24の計画にあわせて浮上して1997年度に調査が行われたが、バブル崩壊後の地価下落を受けて建設は見送られた。2019年には河村たかし市長が東側新駅の検討を行っていることを明らかにし、再び建設に向けた動きが強まっている。このほか、ささしまライブの北西側には2004年に開業した名古屋臨海高速鉄道あおなみ線のささしまライブ駅がある。

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