近鉄駅の仕事「リアル体験」20時間強、駅舎で4時間仮眠 小学生に「素敵な思い出」を



近鉄は子供向けの鉄道業務体験ツアー「きんてつ駅のお仕事体験2日間 in 大和上市駅」を7月と8月に実施する。奈良県内にある吉野線の駅で、さまざまな駅業務と駅舎での仮眠を1泊2日で体験するもの。

近鉄吉野線の終点・吉野駅。【撮影:草町義和】

1日目は下市口駅に15時30分集合。ここで「一日駅長任命式」が行われる。その後、下市口・大和上市・吉野の各駅で近鉄駅員の指導のもと、改札業務やホームでの列車監視、営業機器の終業・始業作業、管内巡視、給水など、さまざまな駅業務を体験する。2日目に吉野駅で「一日駅長体験修了書授与式」を実施し、12時頃に終了の予定だ。

1日目の深夜0時頃から2日目の早朝4時30分まで約4時間、大和上市駅の駅舎で仮眠を取る予定。寝具は用意されるが入浴はできない。夕食と朝食は参加者自身で準備する必要がある。

駅舎での仮眠は大和上市駅でとる予定。【画像:近鉄】

実施日は1回目が7月29~30日で2回目が8月19~20日。1日1組(保護者含め4人まで)限定で、駅業務を体験できるのは小学4~6年生の子供になる。旅行代金は大阪阿部野橋駅からの場合、大人が1万円、駅業務を体験する子供が3万円、駅業務を体験しない子供(小学1~6年生)が5000円。申込みは6月15日14時から近鉄のウェブサイトで受け付ける。

集合から終了まで20時間強の長丁場で、このうち睡眠を取れるのは4時間ほど。非常にリアルな駅業務の体験ができそうだ。近鉄は「ツアーでの体験を通して、お子さまの記憶に残るような、素敵な夏休みの思い出にしていただきたいと考えています」としている。

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