近鉄長野線・喜志~富田林「完全高架化」まもなく 踏切2カ所を解消



近鉄は6月5日、大阪府富田林市内で進めている近鉄長野線の高架化工事について、6月10日の始発から下り線(河内長野方面)を高架化すると発表した。上り線の高架化は先に完了しており、完全に高架化される。

近鉄長野線の富田林駅。【画像:短毛丸/写真AC】

6月10日から高架化されるのは、近鉄長野線・喜志~富田林2.3kmのうち約0.9kmの下り線。古市・喜志寄り擁壁区間の約180m、中間の高架橋区間の約450m、富田林・河内長野寄り擁壁区間の約210mで構成される。喜志駅と富田林駅は高架化の範囲から外れる。

これにより踏切2カ所を解消。近鉄は富田林市道桜井1号線や府道美原太子線(栗ヶ池バイパス)の踏切渋滞の緩和や踏切事故の防止を図るとしている。

高架化区間の縦断面図。踏切2カ所が解消される。【画像:近鉄】
高架化区間の平面図。【画像:近鉄】

この高架化工事は2016年度から工事が始まり、昨年2022年6月に上り線が高架化されていた。近鉄は高架化の完了後も事業完了に向けた工事を進めるとしている。

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