東急と東急電鉄は3月28日、再生可能エネルギー(再エネ)に由来する電力だけで東急電鉄全線の運行を行うと発表した。東急の環境計画「環境ビジョン2030」に基づくもの。
東急電鉄は2019年3月から、世田谷線を100%再エネ由来の電力だけで運行するように。電力は東急グループの東急パワーサプライが供給している。太陽光発電や風力発電、水力発電、地熱発電、バイオマス発電など、化石燃料を使わずに発電されたとみなされる電力を購入することで、実質的に再エネ電力だけで運行している。
4月1日からは、再エネ由来の電力だけで運行する路線を東横線や田園都市線など、ほかの鉄道7路線にも拡大する。こちらは東京電力エナジーパートナーから再エネ由来電力の供給を受ける。
東急電鉄は2022年度の1年間で約3億5000万kWhの電力を使用する計画。この電力をすべて再エネ由来電力に置き換えることで、二酸化炭素(CO2)の年間排出量を約16万5000トン(一般家庭の5万6000世帯分)削減できるという。
東急・東急電鉄は、全線を再エネ由来の電力だけで運行するのは日本初の取組になるとしている。
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