北陸本線の福井県内「ハピラインふくい」に 並行在来線の運営会社、社名が内定



北陸新幹線の敦賀延伸にあわせ福井県内の並行在来線を引き継ぐ第三セクターの準備会社、福井県並行在来線準備は3月28日、同日開催した取締役会で新社名を「株式会社ハピラインふくい」に内定したと発表した。愛称は「ハピライン」。

JR西日本から経営分離される北陸本線の福井駅。【撮影:草町義和】

「ハピネス」「ライン」「ふくい」を組み合わせた。同社によると、「ハピネス(しあわせ)」という言葉は福井県の「福」を表し、県民に親しまれている。また、「ひと」と「まち」を鉄道が線(line)になって「つなぐ」ことにより、「しあわせ」な福井の未来を創っていきたいという姿勢を表しているという。

準備会社は2021年12月から今年2022年1月まで一般から社名を募集し、1万6709件の応募があった。外部の有識者10人で構成する検討委員会を3回開き、応募作品のなかから最終候補5案を選考。3月28日の取締役会で、福井市在住60代男性の応募作品を採用した。

今後同社は福井県や沿線自治体からの2次出資とあわせて、株主総会議決などの必要な手続きを行う。7月頃の本格会社への移行と同時に社名を変更する予定だ。

北陸本線の経営分離区間。ハピラインふくいの営業区間(青)は敦賀~大聖寺間になる。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット】

北陸新幹線は2024年春、金沢~敦賀間が延伸開業する予定。同時に並行在来線となる北陸本線の同区間がJR西日本から経営分離される。運営会社は石川県と福井県の各区間で分かれ、福井県内の区間を運営する第三セクターとして福井県並行在来線準備が2019年8月に設立された。

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