福井県の並行在来線「社名」一般から募集 賞金20万円、北陸本線の経営引き継ぐ



北陸新幹線の敦賀延伸開業にあわせ北陸本線の運営を引き継ぐ第三セクター「福井県並行在来線準備株式会社」は12月1日、社名の一般募集を始めた。

北陸本線の福井駅。北陸新幹線の延伸開業にあわせ第三セクター化される。【撮影:草町義和】

福井県内在住などの条件はなく、誰でも応募できる。1回につき1点の応募が可能で、1人何点でも応募可能だ。記載事項は「社名案」「社名に込めた思い」など。福井県並行在来線準備のウェブサイトに設置されている応募フォームなどで受け付けている。応募期間は来年2022年1月16日まで。

採用者1人には賞金20万円と開業イベントへの招待、記念乗車券がプレゼントされる。ほかの応募者にも北陸本線沿線市町の特産品が抽選で7人にプレゼントされる。

北陸本線の経営分離区間。福井県の第三セクターによる営業区間(青)は大聖寺~敦賀間になる。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット編集部】

北陸本線・金沢~敦賀間の経営は2024年春に予定されている北陸新幹線の敦賀延伸開業にあわせ、JR西日本から分離される。経営分離区間のうち石川県内は、2015年の北陸新幹線の金沢延伸開業にあわせ倶利伽羅~金沢間の経営を引き継いだIRいしかわ鉄道が引き継ぐ見通しだ。

一方、福井県内の区間は新設の第三セクターが経営を引き継ぐことになり、2019年8月に準備会社として福井県並行在来線準備が設立された。営業区間は大聖寺~敦賀間の84.3km。現在の社名は仮のもので、準備会社から本格会社への移行時(2022年7月頃)には正式な社名に変更される予定だ。

福井県並行在来線準備は「わかりやすい、親しみやすい、呼びやすい社名を募集します」としている。

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