相鉄本線・西谷~二俣川「地下化」横浜市が意見募集中 踏切解消はいつ?



地下化が計画されている相鉄本線の鶴ケ峰駅付近。【撮影:草町義和】

横浜市は相鉄本線・西谷~二俣川間を地下化する連続立体交差事業(連立事業)の事前評価調書案を作成した。これに伴い同市は9月1日から、公共事業評価制度に基づく市民からの意見の募集を始めた。

意見書の提出期間は9月1~30日。横浜市ウェブサイトで公開されている事前評価調書案を読んだうえで所定の意見書に意見と必要事項を記入し、電子メールかファクス、郵送で送付する。直接持参する場合は横浜市役所の道路局建設部建設課まで。

事前評価調書案などによると、事業範囲は旭区内の西川島町~二俣川2丁目で約2.8km。鶴ケ峰駅とその前後の線路を地下化する。トンネル断面は鶴ケ峰駅と坑口付近が箱型、それ以外は円形で、鶴ケ峰駅は相対式ホーム2面2線の構造になる。総事業費は約784億円で、このうち工事費が約728億円、用地費が約25億円。相鉄の負担額は協議中だ。費用便益比(B/C)は1.5としている。

相鉄本線の横浜~二俣川間。西谷~二俣川間の鶴ケ峰駅を中心とした部分を地下化(赤)する。【画像:国土地理院地図、加工:鉄道プレスネット編集部】
西谷~二俣川間の縦断図。鶴ケ峰駅とその前後を箱型トンネルや円形トンネルで整備する。【画像:横浜市】

B/Cは移動時間の短縮や交通事故の減少などによる経済効果を整備コストで割った指標で、B/Cが1を上回れば事業費を超える経済効果があるとされる。

横浜市は現在、都市計画手続きや環境影響評価手続き、設計などを実施している。今後は2022年度の事業認可、2023年度の着工を目指す。完成は2033年の予定だ。この事業が完了すると、「開かずの踏切」9カ所を含む10カ所の踏切が解消される。

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