新潟駅「全面高架化」2022年6月5日に 前日に終日運休伴う切替工事



新潟市とJR東日本新潟支社は3月22日、新潟駅で工事中の高架1番線を6月5日の始発から使用開始すると発表した。同駅の在来線高架化が全面的に完了する。前日は切替工事に伴い、一部の区間で列車の運転を終日見合わせる。

6月5日に高架化が完了する新潟駅(奥)のイメージ。手前の駅前広場(新・万代広場)や駅直下バスターミナルは2023年度に使用開始の予定。【画像:新潟市】

新潟駅の在来線は2~5番線が高架化済み。6月5日に残る1番線が高架化されるほか、在来東改札の使用を開始する。新幹線東口側のみどりの窓口・券売機・東側旅客トイレは移設。従来の万代口改札と在来線東口改札、地上の在来線8・9番線は廃止される。全面高架化にあわせてダイヤ改正も行われ、一部列車の時刻や発着番線が変更される予定だ。

新潟駅の横断面図。【画像:新潟市】

切替工事は6月3日の終電後に着手。高架化前日の6月4日は信越本線・越後石山~新潟間と白新線・東新潟~新潟間で終日運転を見合わせる。特急列車は白新線・羽越本線「いなほ」が全区間で運休し、豊栄~酒田・秋田間で臨時快速を運転。信越本線「しらゆき」は新津~新潟間のみ運休する。上越新幹線は通常通り運転され、越後線の列車は時刻などを変更して運転する。

これに伴い、信越本線の新潟~亀田間と白新線の新潟~東新潟・新潟~豊栄間で代行バスを運転。いずれも途中停車しない直通運転で、信越本線の新潟~越後石山間を直通する代行バスは運転されない。新潟~越後石山間は新潟駅から亀田駅まで代行バスに乗り、越後石山行きの列車に乗り換える必要がある。

高架化前日の運休区間と代行バス運行区間。【画像:JR東日本】

新潟駅に乗り入れている在来線を高架化する連続立体交差事業(連立事業)は2006年度に事業認可され工事に着手。2018年4月に在来線2~5番線の高架化が完了したほか、在来線5番線と新幹線11番線の列車が同じホームで乗り換えできるようになり、上越新幹線と特急「いなほ」の乗り換え改善が図られた。

6月の在来線全面高架化後は、駅直下バスターミナルと駅前広場(新・万代広場)の整備が進められ、2023年度に使用開始の予定だ。

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