横浜シーサイドライン「ミスト装置」駅のホームに設置、温度低下の効果を検証



横浜市内の新交通システム「シーサイドライン」を運営する横浜シーサイドラインは、新杉田駅に「極微細型ミスト装置」を試験的に導入した。近年の猛暑対策の一環。霧状の水(ミスト)を噴霧することで周囲の温度を下げる。

シーサイドラインの列車。【撮影:草町義和】

ホーム天井部(高さ2.75m)の計8カ所に噴射口を設置。極微細ミストを下に向けて噴霧する。ミストが乾く瞬間の気化熱を利用し、周囲の温度を下げる効果が見込まれる。実施期間は7月22日から9月中旬ごろまでの予定。温度や湿度の計測に加え、体感についてもアンケート調査の実施を念頭に効果を検証する。

極微細型ミスト装置の設置イメージ。【画像:横浜シーサイドライン】

横浜シーサイドラインによると、極微細ミストは通常のミストの約3分の1から6分の1の大きさで気化しやすく、ねれた感覚を受けにくい。ごく少量の水を噴霧することから湿度をあまり上げることがなく、すぐに乾く。

また、水と空気を供給する装置を動かす電力だけで噴霧できるため低エネルギーで稼働でき、排熱も少ないことからヒートアイランド現象の緩和が図れるという。

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