JR宇都宮線・久喜~古河「全面運休」前後区間の減便も 橋梁架替で2回目の線路切替



JR東日本の大宮支社は5月4日夜から5月5日朝にかけ、線路切替工事に伴い東北本線(宇都宮線)の久喜~古河ですべての列車を運休する。

架替工事が行われている宇都宮線の古利根川橋梁。【画像:JR東日本】

5月4日22時ごろから5月5日7時40分ごろまで、久喜~古河で全列車を運休する。代行バスの所要時間は久喜~栗橋が約40分で栗橋~古河が約30分。久喜~古河を直通するバスは運行せず、栗橋駅での代行バス同士の接続も行わない。運行間隔は約5~20分程度。

このほか、前後の区間でも減便する。運転本数は上野東京ラインの上野~白岡が通常の80%程度で、白岡~久喜は通常の70%程度。湘南新宿ラインは新宿~白岡が通常と同じ運転本数で、白岡~久喜は50%程度の運転本数になる。古河~宇都宮の運転本数は通常の60%程度。ただし早朝帯の上りは30%程度になる。

2025年5月4日22時ごろ~5月2日7時40分ごろの運行計画。【画像:JR東日本】

振替輸送は東武日光線・東武伊勢崎線(東武スカイツリーライン)・東武宇都宮線・東武亀戸線・東京メトロ・都営地下鉄の全線で実施。東武野田線(東武アーバンパークライン)は大宮~柏で実施し、東武佐野線は佐野~館林で行う。

この工事は一級河川中川河川改修事業の一環で、今回の運休区間内にある東鷲宮~栗橋の古利根川橋梁の架替工事に伴うもの。昨年2024年4月に下り線を仮設の下り線に切り替える工事を実施している。2回目となる今回の線路切替工事では上り線を仮設の上り線に切り替える。

古利根川橋梁の架替工事の手順。今回は「STEP2」で上り線の切替工事を実施する。【画像:JR東日本】

今後は新しい橋梁の設置工事が本格化。2028年ごろには上り線が元の位置に戻り、2029年ごろには下り線も元の位置に戻る予定だ。工事の完成は2031年ごろの予定。

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