381系「スーパーやくも」塗装も復活へ 国鉄色編成の復活を機に要望多数



JR西日本は12月14日、381系特急電車で運転されている伯備線の特急「やくも」で「スーパーやくも」の塗装を再現した編成を来年2023年2月から運用すると発表した。「やくも」リバイバル企画の第2弾。

1994年から2006年まで運転された「スーパーやくも」。【画像:JR西日本】

まず2月17日、「スーパーやくも」塗装を再現した4両編成の運転を開始。2月20日以降はほかの塗装の中間車2両を追加した6両編成で運転し、3月16日以降は中間車2両も「スーパーやくも」塗装にした6両編成で運転される。「スーパーやくも」リバイバル塗装編成は原則として「やくも4・5・20・21号」で運用される。

「スーパーやくも」は1994年、「やくも」より速い列車という位置付けで運転開始。「スーパーやくも」で使用する381系の編成は紫色をベースにした塗装になった。運転台越しに前方の景色を見ることができるパノラマグリーン車もこの頃に導入された。

2006年に「スーパーやくも」は廃止され「やくも」に統一。381系も赤と白をベースにした塗装に変更された。JR西日本によると、昨年2021年に赤とクリーム色の国鉄色を再現した「国鉄色リバイバルやくも編成」の登場以降、「スーパーやくも」塗装の復刻についても多数の要望があり、「スーパーやくも」塗装の編成をリバイバルすることにしたという。

「スーパーやくも」塗装の381系。【画像:JR西日本】

「やくも」は2021年、特急としての運転開始50周年を記念したリバイバル企画の第1弾として381系の6両編成1本を国鉄時代の塗装に塗り替え、「国鉄色リバイバルやくも編成」として運用されている。同編成もリバイバル企画の第2弾として、JR西日本管内の381系で使用してきたおもなヘッドマークのデザインを前面ヘッドマーク表示幕に追加して2023年1月からイベントなどで公開する予定。3月からは先頭車側面の運転台窓下にJNRマークを追加する予定だ。

《関連記事》
381系「やくも」国鉄色編成に「JNRマーク」ヘッドマークも「くろしお」など追加
特急「やくも」新型車両273系の内外装デザイン決定 フラットシートも設置