宇都宮ライトライン「開業2カ月でダイヤ改正」時刻調整と増発、運行区間拡大



ライトラインを運営する宇都宮ライトレールは10月17日、ダイヤ改正を10月23日に実施すると発表した。運行時刻の調整のほか増発と運行区間拡大を実施。混雑の緩和などを図る。

ライトラインの平石停留場(写真は開業前の試運転)。【撮影:草町義和】

ダイヤ改正が行われるのは平日のみ。上り(宇都宮駅東口方面)は平石停留場を朝6~8時台に発車する電車14本のうち平石始発の7本を最大3分繰り上げる。これにより宇都宮駅東口停留場での折り返しによる停車時間を増やし、同停留場のホームの混雑を緩和する。

また、19時台に芳賀・高根沢工業団地停留場を発車する平石行き1本は運行区間を芳賀・高根沢工業団地→宇都宮駅東口に拡大する。

下り(芳賀・高根沢工業団地方面)は宇都宮駅東口停留場を朝6時台に発車する電車のうち1本を2分繰り下げる。19~20時台は宇都宮駅東口停留場を20時台に発車する平石行き1本を増発する。

上り朝のダイヤ変更の概要。【画像:宇都宮ライトレール】
下り朝と上り夜のダイヤの変更内容。【画像:宇都宮ライトレール】

ライトラインは宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地14.5kmを結ぶ、路面電車タイプの軽量軌道交通(LRT)。8月26日の開業からまもなく2カ月を迎える。宇都宮市などによると、8月26日~9月25日の利用者数は平日の1日あたり1万3000人ほど。開業前の予測とほぼ同じレベルだ。

宇都宮ライトレールによると、今回のダイヤ改正では平日朝の通勤・通学時間帯のホームの混雑緩和を図るため、一部列車で宇都宮駅東口停留場の停車時間を増やし、時刻を調整。また、夜の通勤・通学時間帯に増発と運行区間の拡大を行い、利用しやすいダイヤにするという。

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