JR西日本・JR東日本の2社は8月30日、北陸新幹線・金沢~敦賀が延伸開業する来年2024年3月16日以降の在来線特急の運行体系を発表した。大阪・米原・名古屋方面と北陸方面を結ぶ在来線特急は運行区間を短縮し、敦賀駅で北陸新幹線との連絡を図る。
現在は大阪~金沢・和倉温泉を結んでいる特急「サンダーバード」は、敦賀~金沢・和倉温泉の運行を終了。運行区間を大阪~敦賀に短縮して25往復を設定し、敦賀駅で敦賀~金沢・富山を結ぶ北陸新幹線「つるぎ」との連絡を図る。
JR東海エリアと北陸方面を結ぶ名古屋・米原~金沢の特急「しらさぎ」も敦賀~金沢の運行を終了し、運行区間を名古屋・米原~敦賀に短縮して「つるぎ」と連絡する。現在運行されている早朝・深夜の「しらさぎ」各1本は北陸新幹線と連絡できないため、米原~金沢の全区間で運行を終了する。短縮後の本数は15往復で、このうち8往復が名古屋~敦賀で運行。残り7往復は米原~敦賀で運行される。
このほか、敦賀~金沢の特急「おはようエクスプレス」「おやすみエクスプレス」と福井~金沢の特急「ダイナスター」が廃止される。一方、金沢~和倉温泉を結ぶ特急「能登かがり火」は引き続き同区間で運行され、運行本数は1往復増えて5往復になる。
在来線特急と北陸新幹線の連絡による最短所要時間は、大阪~福井が1時間44分で3分の短縮。大阪~金沢は22分短縮の2時間9分、大阪~富山は29分短縮の2時間35分になる。東海道新幹線と「しらさぎ」、北陸新幹線の利用時では、名古屋~福井が3分短縮の1時間33分。名古屋~金沢は16分短縮の2時間9分、名古屋~富山が23分短縮の2時間35分だ。
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