北陸新幹線の敦賀開業「2024年3月16日」約80本、東京~福井3時間切り



JR西日本・JR東日本の2社は8月30日、北陸新幹線・金沢~敦賀を来年2024年3月16日に延伸開業すると発表した。延伸区間はJR西日本の運営だが、JR東日本の運営区間からの直通列車も設定。東京~福井の最短所要時間は3時間を切る。

2024年3月16日の金沢~敦賀延伸開業が決まった北陸新幹線。【画像:こうたろう0125/写真AC】

2社が発表した運行計画の概要によると、延伸区間の1日の運行本数は上下計81本。12両編成のE7系電車(JR東日本)とW7系電車(JR西日本)を使用し、東京~敦賀を直通する「かがやき」「はくたか」と富山・金沢~敦賀などを結ぶ「つるぎ」が設定される。

東京~敦賀の直通列車は14往復。このうち9往復は金沢~敦賀の一部途中駅を通過する「かがやき」で、残り5往復は金沢~敦賀の各駅に停車する「はくたか」だ。このほか、既開業区間の東京~金沢を結ぶ「かがやき」1往復と「はくたか」9往復、長野~金沢を結ぶ「はくたか」1往復が設定される。

金沢~敦賀の「かがやき」の途中停車駅は、9往復中5往復が福井駅のみ停車。残り4往復は福井駅以外の駅にも停車する。各駅の停車回数は、福井駅と敦賀駅が各9往復。小松・加賀温泉・芦原温泉・越前たけふ各駅は各2往復になる。

「かがやき」「はくたか」「つるぎ」の運行区間や運行本数、停車駅。【画像:JR西日本・JR東日本】

富山・金沢~敦賀を結ぶ「つるぎ」は、敦賀駅で大阪方面の在来線特急「サンダーバード」と米原・名古屋方面の在来線特急「しらさぎ」に連絡する列車が25往復設定される。富山~敦賀を走る「つるぎ」は18往復で、このうち5往復は途中、新高岡・金沢・福井の3駅のみ停車。残り13往復は各駅に停車する。金沢~敦賀を走る「つるぎ」も7往復設定され、このうち4往復は途中、福井駅のみ停車。残り3往復は各駅停車になる。

このほか、在来線特急と連絡しない「つるぎ」を朝と夜に5本運転。内訳は敦賀~富山で2本、敦賀~金沢で1本、金沢~富山で2本になる。

最短所要時間は東京~福井が2時間51分で、いまより36分短縮。東京~敦賀は3時間8分で50分短縮される。

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