米ワシントンの地下鉄に日立の新型車両「8000系」導入へ 車両工場も建設



日立製作所は3月17日、同社グループの日立レールワシントンが米国の首都ワシントンの地下鉄を運営するワシントン首都圏交通局(ワシントンメトロ)と新型車両の設計・製造契約を締結したと発表した。

ワシントンメトロ向けに製造される8000系。【画像:日立製作所】

日立レールワシントンは、ワシントンメトロ向けの新型車両として8000系電車256両を設計、製造する。オプションとして最大800両の設計・製造に関する契約が含まれており、契約金額は最大で22億ドル(約2398億円)。日立レールワシントンは8000系を製造する工場を米国内に新たに建設する。最初の車両は2024年の納入を予定している。

日立製作所によると、8000系は回生ブレーキや換気システムの改善を図るほか、既存車両より軽量化し、エネルギー効率の向上を図る。車内には携帯電子機器用の充電コンセントなども設けるという。

ワシントンメトロは全6路線の地下鉄線を運営。総延長距離は約190kmにおよび、現在は1292両の車両が運行されている。