JR九州は日豊本線・小倉~南宮崎の電化50年を記念した普通列車ツアーを企画した。国鉄時代に製造された普通列車用の713系電車に乗り、小倉~宮崎339.9kmの長距離を移動する。宮崎発と小倉発の片道2プランで、このうち宮崎発は夜行列車。小倉発のプランは築100年を超える木造駅舎を巡る。
各プランの行程は次の通り。
●宮崎→小倉(夜行)
ツアー名称:713系で行く!日豊本線普通列車夜行の旅《宮崎~小倉》
出発日:10月12日
行程:宮崎22時16分発→佐伯0時55分着・1時38分発→大分2時41分着・3時55分発→行橋5時20分着・5時35分発→小倉6時00分着
旅行代金(一人あたり):1万~2万1000円
●小倉→宮崎(昼行)
ツアー名:713系で行く!日豊本線木造100年駅舎を巡る旅《小倉~宮崎》
出発日:10月13日
小倉8時15分発→西大分12時21分着・12時28分発→大分12時32分着・12時59分発→下ノ江13時34分着・13時40分発→熊崎13時45分着・13時52分発→宗太郎15時48分着・16時09分発→宮崎19時07分着
旅行代金:8000~1万8000円
現在の713系は延岡以北では運用されておらず、小倉駅や大分駅に乗り入れるのは珍しい。また、現在のJRで定期運行している夜行列車は寝台特急「サンライズ瀬戸・出雲」だけで、夜行の普通列車は定期運行されてない。昼行プランで途中停車する駅のうち、西大分・下ノ江・熊崎の3駅は築100年を超える木造駅舎がある。
2プランともに予約サイト「STORES」で申し込みを受け付けている。JR九州は「通常は延岡以北では運行していない713系車両で夜行の旅と歴史ある木造駅舎を巡る旅をお楽しみください」と呼びかけている。
日豊本線は1932年の全通時点で非電化だったが、戦後の1960年代から順次電化され、50年前の1974年までに小倉~南宮崎の電化が完了した。南宮崎~鹿児島も1979年までに電化が完了している。
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