中国マカオ特別行政区内では初の鉄道となる「マカオ軽軌鉄路」が12月10日、開業した。日本のメーカーが建設と車両製造を受注している。
三菱重工グループの三菱重工エンジニアリングが車両と信号・列車制御装置、供電設備、通信システム、軌道、メンテナンス設備、ホームドア、料金機械を受注。新興リゾートホテルが立ち並ぶタイパ島側の全11駅、9.3kmの区間が12月10日に開業した。将来的には半島側やコロアネ島側にも整備される計画だ。
マカオ軽軌鉄路は、日本のゆりかもめ(東京都)などと同じ、ゴムタイヤの車両が走る全自動無人運転システム(Automated Guideway Transit=AGT)の鉄道路線。「マカオLRT」などと呼ばれている。
日本では、路面電車タイプで鉄車輪の車両が道路上などに敷かれた鉄レールを走る交通システムが「Light Rail Transite=LRT」(軽量軌道交通)と呼ばれることが多いが、東南アジアなどではゴムタイヤ式の軽量軌道交通を「LRT」と呼ぶこともある。