大井川鉄道(静岡県)は12月12日、来年2026年1月以降の観光列車の運行計画を発表した。電気機関車が12系客車を牽引する「ブルートレイン急行」を運行する一方、黒い車体の蒸気機関車が牽引するSL列車は3年程度、運休する。

「ブルートレイン急行」は、電気機関車2両が青い車体の12系客車を牽引する列車。このうち電気機関車の1両は、かつて寝台特急を牽引した電気機関車風の塗装が施されている。2026年1月13日から当面のあいだ、次のダイヤで運行される。
すまた1号:金谷10時00分発→川根温泉笹間渡10時49分着
すまた2号」:川根温泉笹間渡11時00分発→金谷11時50分着
かわかぜ1号:金谷12時00分発→川根温泉笹間渡13時01分着
かわかぜ2号:川根温泉笹間渡13時17分発→新金谷13時58分着
普通列車:新金谷14時45分発→金谷14時50分着
奥大井1号:金谷15時00分発→川根温泉笹間渡15時51分着
奥大井2号:川根温泉笹間渡16時04分発→新金谷16時43分着
運行時刻はSL急行「南アルプス号」「かわね路号」と同じで、車両と列車名を変更する形になる。乗車に際しては普通列車を除き、運賃のほか急行料金(1500円)が必要だ。
一方、SL急行「南アルプス号」「かわね路」は1月13日から当面のあいだ、運行を休止する。大井川鉄道によると、牽引機のC10形蒸気機関車8号機を改造するため。「新たな観光列車の運転開始に向けて必要な整備を実施するもの」とし、改造内容は1月中旬をめどに発表する。大井川本線の全線復旧が見込まれる2029年春ごろまでの運行再開を目指すという。

大井川鉄道の蒸気機関車は現在、C10 8とC11形蒸気機関車190号機の2両が運用中。このうちC11 190は「きかんしゃトーマス号」向けの装飾が施されており、本来の黒い塗装ではない。C10 8が運休すると、2029年春ごろまでは大井川鉄道で黒い蒸気機関車の営業運行を見ることができなくなる。
大井川鉄道は「黒いSL が当面の間ご覧いただけなくなることは誠に心苦しく存じますが、当社の強みである多彩な動態保存車両を活用し、ご乗車の皆さまにご満足いただける観光列車の創造に邁進するとともに、沿線地域の賑わい創出に努めてまいります」としている。
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