大井川鉄道(静岡県)は11月7日、JR西日本から譲り受けた12系客車について、11月16日から営業運転を開始すると発表した。いわゆる「ブルートレイン」がよみがえる。

初日の11月16日は、EL急行の「かわね路53号」(新金谷15時11分発→家山行き)と「かわね路54号」(家山16時16分発→新金谷行き)で運用。E31形電気機関車のブルートレイン塗装車「ED31 4」が12系4両を牽引する。この日は14時45分~15時10分ごろに新金谷駅で出発式を開催。参加は事前申込制で、11月14日17時までオンラインフォームで受け付ける。
11月17日以降は「南アルプス号」「かわね路号」「きかんしゃトーマス号」で旧型客車と12系を日によって使い分けて運用する計画。牽引機も日によって変わる。


大井川鉄道が今回譲り受けた12系は国鉄時代の1978年製で、スハフ12 129・オハ12 346・オハ12 345・オハ12 341・スハフ12 155の5両。1987年の国鉄分割民営化に伴いJR西日本が引き継ぎ、同社のSL列車「SL北びわこ号」などで運用されていた。
大井川鉄道は2018年にもJR西日本のSL列車「やまぐち」で運用されていた12系のレトロ改造車5両を譲り受けていた。しかし災害やコロナ禍などで導入のめどが立たず、営業運転できないままオハフ13 701の1両を除く4両が売却扱いに。JR西日本から改めて12系を譲り受けた。
レトロ改造車は車体を茶色に塗り替えていたが、今回譲り受けた12系は製造時と同じ姿。青をベースに白い帯で装飾したブルートレイン塗装だ。同じブルートレイン塗装のED31 4が12系を牽引することで、東京~九州方面などで運行されていたブルートレインの寝台特急に似た姿になる。大井川鉄道は「ブルートレイン塗装の電気機関車と12系客車が揃い、往年の名列車が大井川の地によみがえります」とアピールしている。
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