JR北海道が1日2000円で乗り放題 補助金活用の切符発売、「上限」に到達次第終了



JR北海道は7月10日、北海道の公共交通支援キャンペーンによる補助金を活用した割引切符を発売すると発表した。全線フリー切符の「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」や往復割引切符などを設定する。

JR北海道の特急「スーパーおおぞら」。【撮影:草町義和】

「HOKKAIDO LOVE!6日間周遊パス」は、7月23日から来年2021年1月31日までの期間中、連続する6日間に限りJR北海道の在来線(定期運転の在来線列車が運転されていない海峡線を除く)の特急・普通列車の普通車自由席、JR北海道バス(一部路線を除く)を自由に乗り降りできる。普通車指定席も4回まで利用可能だ。

北海道運輸局への届出上の発売額は2万4000円だが、補助金を活用することで半額の1万2000円で発売する予定。子供用の設定はない。1日あたりでは2000円だ。JR北海道のおもな駅の指定席券売機やみどりの窓口、旅行センターで発売される。発売期間は今年2020年7月17日~来年2021年1月25日の予定で、利用開始日の1カ月前から前日まで発売する。

このほか、国立アイヌ民族博物館などで構成されるアイヌ文化復興・創造拠点「ウポポイ」(白老町)の来園者向け割引切符「開業記念ウポポイきっぷ」(札幌~白老間の特急往復)を1800円引きの3800円で発売。発売期間は今年2020年7月17日から8月30日までで、7月23日~8月30日の1日に限り利用できる。

また、函館エリアのJR線や函館市電、道南いさりび鉄道線などが自由に乗り降りできる「はこだて旅するパスポート」も、7月23日~8月31日利用分を最大5割引(大人・1日間用は通常2690円のところ1350円)で7月17日から発売する。

これらの切符は、北海道が新型コロナウイルスの感染拡大で収益が悪化した公共交通を支援する政策「ぐるっと北海道・公共交通利用促進キャンペーン」の補助金を活用して発売する計画だ。そのため、北海道からの補助金の上限に達した場合は、発売期間中でも発売を終了する。また、新型コロナウイルスの感染状況によっては発売を一時休止することもあるという。