栃木県芳賀町は町内にある三つの「坂」の愛称を決めた。宇都宮市と芳賀町を結ぶ路面電車方式の軽量軌道交通(LRT)「ライトライン」が走る坂の愛称は「みらい坂60‰(みらいざか60パーミル)」とした。

「みらい坂60‰」は、かしの森公園通りと谷津川が交差する部分の前後にある坂。道路中央にライトラインの軌道(芳賀町工業団地管理センター前~かしの森公園前)が敷設されており、ライトラインでは最も急な60パーミルの勾配がある。
パーミルは鉄道の勾配を表すのに用いられることが多い単位で、1000mあたりの高低を示す。60パーミルをパーセント(%)で表記すると6%になる。軌道系の公共交通としては60パーミルは非常に急な勾配だが、ライトラインに導入されたHU300形電車は67パーミルの勾配に対応している。

芳賀町は町制70周年を記念し、ライトラインが通る坂を含む町内三つの坂の愛称を一般から募集。そのなかから愛称を選定した。「みらい坂60‰」の命名者は「LRTがつなぐ未来、工業団地の先進技術をイメージ」「LRTと一緒に未来に向かって走っていく坂になってほしいという思いで名付けました」としている。
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