四国ケーブルが八栗ケーブル運賃値上げ 利用者「お遍路さんブーム」から半減



四国運輸局の鉄道部は1月22日、四国ケーブルが申請していた八栗鋼索鉄道線(八栗ケーブル)の旅客運賃の上限変更を認可したと発表した。同社は2月1日に運賃を値上げする予定。全体の改定率は3.746%になる。

四国ケーブルが運営する八栗ケーブル。【撮影:草町義和】

普通旅客運賃は、片道が上り600円、下り500円で、いずれも40円の値上げ。往復はいまより70円高い1000円になる。定期旅客運賃は1カ月の場合、通勤定期がいまより130円高い6880円に。通学定期も80円値上げされて4680円になる。

八栗ケーブルは高松市内の八栗登山口~八栗山上間0.7kmを結ぶケーブルカー。利用者数は「お遍路さんブーム」があった2001年度(35万5000人)をピークに減少傾向で、2018年度は2001年度からほぼ半減の17万5000人まで落ち込んだ。

これに加えて開業から55年が過ぎ、老朽化した施設の整備が課題になっていることから、運賃を値上げすることにしたという。