京成「モーニングライナー」で東京に野菜運ぶ実証実験 佐倉→成田空港は本格運用に



京成電鉄・イウォレ京成・コミュニティー京成・一般社団法人野菜がつくる未来のカタチ(チバベジ)の4者は6月23日、有料特急「モーニングライナー」で千葉県産の農産物を東京に運ぶ貨客混載輸送の実証実験を実施すると発表した。京成佐倉→成田空港で実施している農産物輸送は実証実験から本格運用に移行する。

京成臼井駅に入線する「モーニングライナー」。【撮影:草町義和】

「モーニングライナー」による実証実験は7月12日に実施される。チバベジが京成佐倉駅に千葉県産の農作物を持ち込み、京成電鉄が「モーニングライナー」で京成上野駅(東京都台東区)に輸送。同駅構内のコンビニエンスストア「ファミリーマート」の京成上野駅店で販売する。販売日時は7月12日の10時から。輸送する農作物は規格外野菜を含む。

京成佐倉→京成上野の実証実験の流れ。【画像:京成電鉄】

京成電鉄などは3月から京成本線の京成佐倉→成田空港で農産物輸送の実証実験を開始。チバベジが京成佐倉駅に持ち込んだ農作物を一般列車で成田空港駅に運び、空港内のレストラン「京成友禅」に提供している。輸送の安全性が確認できたことや提供するメニューが整ったとして、7月8日から本格運用に移行することが決まった。

4者は鉄道を使った農産物の貨客混載輸送により、二酸化炭素(CO2)排出量の削減や規格外野菜の活用による農場での食品ロスの削減を目指すとしている。

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