豊島区「90周年」西武鉄道が記念フリーパス 区外もOK、昔の駅の写真でデザイン



西武鉄道は10月14日から東京都豊島区の区制施行90周年を記念したフリーパス「西武線1日おでかけきっぷ」を発売する。

豊島区内にある西武池袋線の池袋駅。【撮影:草町義和】

10月14日~12月31日の期間中、1日に限り西武線を自由に乗り降りできる。豊島区外の西武線も利用できるが、池袋線・西武秩父線の高麗~西武秩父と西武多摩川線は利用できない。自動改札機に対応。ほかにオリジナルの専用台紙が付く。

券面は1977年に池袋駅で撮影された写真を使用。「初代レッドアロー」こと5000系と西武新宿線から導入が始まった2000系の「珍しい組み合わせ」(西武鉄道)だ。専用台紙は豊島区内にある池袋・椎名町・東長崎各駅や池袋駅東口の1960~1970年代に撮影された写真をデザイン。池袋駅東口の写真では都電やトロリーバスが駅前に乗り入れている様子を確認できる。

豊島区制施行90周年を記念した「西武線1日おでかけきっぷ」の券面デザイン。【画像:西武鉄道】
専用台紙は都電やトロリーバスが走る池袋駅東口の写真などでデザインされている。【画像:西武鉄道】

発売額は1セット1000円。10月14日の7時から池袋駅で発売される。発売期間は11月30日までの予定だが3000セットの限定発売で、予定発売数に達し次第発売を終了する。

豊島区はいまから90年前の1932年10月1日、巣鴨・西巣鴨・高田・長崎の4町の統合により発足。同時に東京市(現在の東京都)に編入された。西武鉄道は豊島区の区制施行90周年パートナーシップ事業に参画している。

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