東急電鉄は10月12日、大井町線・田園都市線の大井町→長津田間(東京都・神奈川県)を直通する急行で提供している座席指定サービス「Q SEAT(Qシート)」を、一部の列車で再開した。「Qシート」のサービス提供は半年ぶり。
「Qシート」サービスを再開したのは、大井町発17時30分・18時12分・18時45分・19時17分・20時00分・20時30分の6本。これより遅い大井町駅発21時05分・21時40分・22時27分・23時10分の4本は引き続きサービスを休止し、通常の長津田行き急行として運行する。
「Qシート」は7両編成のうちデュアルシート(クロスシートとロングシートの両方に転換できる座席)を装備している1両をクロスシートの指定席車とし、平日夕夜間の列車で有料の座席指定サービスを提供するもの。いわゆる「座れる通勤列車」の一種だが、「Qシート」は一部の車両のみ指定席車としているのが特徴だ。
2018年12月にサービスの提供が始まったが、新型コロナウイルスの影響を受け、今年2020年4月27日から休止していた。6月6日には「Qシート」サービスを提供する列車を従来の倍の10本に拡大するダイヤ改正が行われたが、東急電鉄は新型コロナウイルスの感染拡大状況や利用状況などを考慮するとして、引き続き「Qシート」サービスを休止していた。