東京都は10月2日、東村山市で事業中の西武線・東村山駅付近の連続立体交差事業(連立事業)について、6月に実施された一部線路の高架化により踏切の遮断時間が大幅に減少したことを明らかにした。

この連立事業は西武鉄道の新宿線・国分寺線・西武園線が乗り入れている東村山駅とその前後の線路を高架化し、府中街道など踏切5カ所を解消するもの。2012年の都市計画決定と2013年の事業認可を経て工事に着手した。
今年2025年6月29日、高架化の第1弾として新宿線の下り線が高架化。これにより踏切を通る列車が減って遮断時間も減少した。東京都によると、5カ所の踏切のうち4カ所では遮断時間が平均で約3割減少したという。


今後は国分寺線と西武園線の高架化を経て、最後に新宿線の上り線を高架化する計画。その後は仮設の地下道の撤去などを行い、2028年度末には工事が完了する予定だ。
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