シンガポールLRTの新車両「追加受注」三菱重工、輸送力増強の一環



三菱重工業は5月9日、シンガポール北東部の軌道交通「センカン・プンゴルLRT」向けの新車両をシンガポール陸上交通庁から現地法人と共同で追加受注したと発表した。輸送力増強プロジェクトの一環。

シンガポールのセンカン・プンゴルLRT。【画像:三菱重工】

昨年2022年、三菱重工エンジニアリング(今年2023年4月1日、三菱重工に統合)と現地法人が、新車両34両(2両編成17本)と車両基地の拡張に伴う各種機器の更新工事を受注。今回、さらに16両(2両編成8本)を追加で受注し、新車両の受注数は合計50両となった。三菱重工によると、新車両はセンカン・プンゴル地区の景観になじむ外観デザインを生かしつつ、運行事業者のニーズに応え運用・保守の効率性を向上した仕様にしたという。

センカン・プンゴルLRTは2003年に開業した、地下鉄北東線のセンカン駅・プンゴル駅と住宅街を結ぶ23.3kmの路線。ゴムタイヤの車両が自動運転で走る新交通システム(AGT)タイプの軽量軌道交通(LRT)を採用し、三菱重工グループが車両やシステムを納入した。沿線人口の大幅な増加に伴い利用者が増えたことから、このほど輸送力増強工事が計画された。

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