芳賀・宇都宮LRTの試運転まもなく「全線」に拡大 8月開業に向け準備進む



宇都宮市は4月21日、芳賀・宇都宮LRT(8月開業予定、宇都宮市・栃木県芳賀町)のグリーンスタジアム前~芳賀・高根沢工業団地で4月27日から試運転を始めると発表した。これにより芳賀・宇都宮LRTの試運転実施区間が全線に拡大する。

芳賀・宇都宮LRTに導入されるHU300形電車。【撮影:鉄道プレスネット】

グリーンスタジアム前~芳賀・高根沢工業団地の試運転は4月27日から、土曜・休日を除き9時30分~18時に行われる予定。軌道と車道のあいだにはバリケードを設置するほか、LRT車両の接近を知らせる接近表示器が設置されている交差点などには、当面のあいだ誘導員などを配置する。

芳賀・宇都宮LRTは宇都宮駅東口~芳賀・高根沢工業団地の14.6kmを結ぶ路面電車タイプの軽量軌道交通(LRT)。昨年2022年11月から宇都宮駅東口~平石で軌道の安全性などを確認するための試運転が始まった。平石~グリーンスタジアム前は今年2023年3月に試運転が始まり、4月3日からは運転士が車両や軌道に慣れるための訓練運転(習熟運転)が行われている。

HU300形の運転台。【撮影:鉄道プレスネット】

軌道施設を保有する宇都宮市・芳賀町と営業運行を行う宇都宮ライトレールは今後、5月以降に全線の試運転や習熟運転を実施する計画。6月以降に運輸開始認可の手続きを行い、8月の開業を目指す。

《関連記事》
芳賀・宇都宮LRTの試運転区間「拡大」脱線で損傷の車両、修繕に1億7000万円
宇都宮LRT「西側延伸」軌道設計を実施へ 停留場数は12カ所を想定