ひたちなか海浜鉄道「新車両」導入へ キハ20とミキ300引退、観光列車の導入も



ひたちなか海浜鉄道は7月3日、JR東日本とキハ100形気動車の譲渡契約を締結したと発表した。キハ100形の導入により老朽化した車両を置き換えるほか、観光列車も導入する。

釜石線を走るキハ100形。【撮影:草町義和】

ひたちなか海浜鉄道がJR東日本から譲り受けるのは、キハ100-39~41の3両。キハ100-39・41の2両でミキ300-103とキハ205を置き換える。キハ100-40は観光列車として導入する。納車日や運用開始時期は未定。観光列車のデザインなども今後検討のうえで案内する。

キハ100形はキハ100系気動車のうち全長が16.5mで車体の両端に運転台を設けた普通列車用の気動車。1990年から1993年にかけ51両が製造された。現在は東北エリアの大船渡線や北上線、釜石線、左沢線で運用されている。

もと国鉄キハ20形のキハ205。【撮影:草町義和】
もと三木鉄道のミキ300-103。【撮影:草町義和】

引退するキハ205はもと国鉄キハ20形のキハ20 522。1965年製で製造から60年近く経過している。もと三木鉄道(兵庫県、2008年廃止)のミキ300-103も1998年製で製造から25年以上が過ぎ、老朽化が進んでいる。

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