首都圏JR線の終夜運転「9路線」で実施 前年度の中止計画と比べても縮小



JR東日本の東京支社は12月13日、今年2021年12月31日夜(大みそか)~来年2022年1月1日朝(元旦)の終夜運転を首都圏の9路線で実施すると発表した。概要は次の通り。

終夜運転が実施される山手線。【撮影:草町義和】

●山手線
内回り・外回り
1~5時頃(約15分間隔)

●京浜東北線
桜木町~大宮
1~4時頃(約30~45分間隔)

●中央(快速)線
三鷹~高尾(一部列車は新宿発着)
0時30分~4時30分頃(約20~60分間隔)

●中央・総武(各駅停車)線
三鷹~千葉
0時30分~5時頃(約20~50分間隔)

●青梅線
立川~御嶽(宮ノ平~沢井間は通過)
立川発2時00分・3時20分
御嶽発2時51分・4時11分

●埼京線
新宿~大宮(一部列車は大崎発着)
1~4時頃(約60分間隔)

●高崎線
上野→籠原(下りのみ)
上野発2時00分・4時01分

●宇都宮線
大宮→小山・宇都宮(下りのみ・湘南新宿ライン直通)
大宮発3時26分・4時30分

●湘南新宿ライン(横須賀線)
逗子・大船~大宮(大宮方面行きの一部列車は宇都宮線直通)
0~5時頃(約60分間隔)

●総武本線・成田線
千葉~成田(東千葉駅は通過)
0時50分~4時30分頃(約60分間隔)

終夜運転の実施線区。【画像:JR東日本】

コロナ禍1年目の2020~2021年の終夜運転は運転線区や運転間隔を一部縮小しつつ計画されたが、感染状況の悪化や国・自治体からの要請を受け中止された。今回は感染状況が落ち着いていることや12月13日時点で国・自治体からの中止要請が出ておらず、終夜運転の実施を計画したとみられる。

その一方で実施線区や運転本数は、中止された2020~2021年の計画と比べても縮小された。常磐線(各駅停車)や成田線我孫子支線、根岸線の桜木町~大船間などでは終夜運転を実施しない。山手線の運転間隔は2019~2020年が約12分だったのに対し、2020~2021年の計画では1分延びて約13分。今回の2021~2022年の計画はさらに2分延びて約15分としている。

《関連記事》
年末年始の終夜運転「実施」「ほぼ実施」「中止」判断分かれる 2021~2022年
首都圏おもなJR線「ワンマン運転」早ければ3年後、無線式列車制御なども導入