渋谷駅の埼京線「新ホーム」6月1日から 線路切替で2日以上運休



JR東日本の東京支社は2月18日、渋谷駅で工事中の新しい埼京線ホームについて、6月1日から使用を開始すると発表した。これに伴い、5月29日の夜から線路の切替工事を実施。5月30日の夜から5月31日にかけ、埼京線の電車や湘南新宿ラインの列車などを一部運休する。

渋谷ヒカリエから見たJR渋谷駅。【撮影:草町義和】

新しい埼京線ホームは山手線ホームに隣接する場所に設置され、新たに南改札とハチ公改札に直結。山手線への乗り換え距離が短くなる。現在の埼京線ホームは恵比寿寄りにある新南改札への連絡通路になる。

切替工事が行われるのは5月29日の22時時頃から6月1日の4時頃までの約54時間の予定。このあいだは次の路線・列車で運休や時刻変更、増発を実施する。

●埼京線:大崎~新宿間で運休
 ※新宿駅で大宮方面に折り返し運転
 ※相鉄線・りんかい線との直通運転中止

●湘南新宿ライン(宇都宮・高崎線直通):大崎~新宿間で運休
 ※新宿駅で大宮方面に折り返し運転

●湘南新宿ライン(横須賀線直通):大崎~新宿間で運休
 ※大崎駅で横浜方面に折り返し運転

●湘南新宿ライン(東海道線直通):全区間(小田原~新宿)で運休

●東海道線:小田原~品川間で増発

●相鉄線直通:大崎~新宿間で運休
 ※大崎駅で羽沢横浜国大方面に折り返し運転
 ※埼京線との直通運転を中止

●りんかい線:大崎駅で新木場方面に折り返し運転
 ※埼京線との直通運転を中止

●山手線:通常運転
 ※一部時間帯で増発、時刻変更

●特急「成田エクスプレス」:東京・品川~新宿・池袋・大宮・高尾間で運休
 ※成田空港~東京・品川~横浜・大船間は通常運転

●特急「踊り子」「サフィール踊り子」:新宿・池袋発着の列車は東京発着に変更
 ※武蔵小杉駅は通過

●特急「日光」「きぬがわ」「スペーシアきぬがわ」:通常運転

●「ホリデー快速ビューやまなし号」:運転しない

このほか、切替工事中は渋谷駅の南改札を閉鎖。旧大山街道の渋谷駅前交差点~宮益坂下交差点は5月30日2時頃~8時頃と5月30日22時頃~5月31日7時頃に通行止めになる。

現在のJR渋谷駅は、山手線のホームが内回りと外回りにそれぞれホームが1面設けられており、ここから南へ約350m離れた場所に埼京線や湘南新宿ラインなどの列車が停車するホームが設けられている。このため、埼京線ホームは渋谷の中心部から離れており、山手線への乗り換えも時間がかかるなどの課題を抱えていた。

東京地下鉄(東京メトロ)副都心線と東京急行電鉄(現在の東急電鉄)東横線の直通化に伴い東急東横線の駅施設が地下に移転。これを機に渋谷駅と同駅周辺の再開発が始まり、埼京線ホームと山手線ホームをそれぞれ1面ずつにして並べる「並列化」が計画された。

山手線ホームも今後、内回りと外回りの線路を切り替えて現在の内回りホームを拡張し、内回り・外回りの両方が停車するホームに改築する。現在の外回りホームは撤去される。JR東日本は山手線の線路切替工事の時期について、決まり次第案内するとしている。

渋谷駅のホーム並列化工事の順序。5月の切替工事は第2段階になる。【画像:JR東日本】