西武鉄道は6月11日から「開業100周年×4駅 改鋏ラリー」を開催する。100年前に開業した池袋線の駅を訪ね、昔懐かしい改札鋏(かいさつきょう)の鋏痕(きょうこん)を集める。
対象駅は椎名町・中村橋・ひばりヶ丘・清瀬の4駅。電子チケット販売サイト「EMot」で「改鋏ラリー用『西武線1日おでかけきっぷ(デジタル)』」を購入して対象駅で提示すると、駅員が制作した「改札鋏痕収集券」と改札鋏をイメージしたデザインの「特製トートバッグ」が渡される。
その後、4駅で収集券を提示。駅員から改札鋏で収集券に入鋏(にゅうきょう)してもらい、4駅の鋏痕を集める。実施期間と時間は6月11日~7月15日の9時30分~17時。
発表された収集券のイメージを見ると、比較的大きめの紙に対象駅の路線図が描かれており、かつて国鉄が発売していた周遊券などに似たデザイン。周遊券では「自由周遊区間」と表記していたところを「自由収集区間」と表記するなど「遊び心」も感じられる。
「改鋏ラリー用『西武線1日おでかけきっぷ(デジタル)』」は大人1000円・子供500円。発売当日に限り西武線(高麗~西武秩父と多摩川線を除く)を自由に乗り降りできる。発売期間は6月11日4時から7月15日の予定だが先着2000枚限定。発売枚数に達し次第終了する。
現在の池袋線は池袋~飯能が109年前の1915年に開業しているが、このときは中間駅がいまより少なかった。1922年の電化以降、中間駅の増設が本格化。100年前の1924年6月11日、椎名町駅と中村橋駅、田無町駅(現在のひばりヶ丘駅)、清瀬駅が開業している。
改札鋏は駅の改札口で使われるはさみ。切符の使用開始(改札内への入場)を示すため、改札鋏を使って切符の一部を切る。鋏痕の形状はどの駅から乗車したかを示すため複数の種類がある。改札スタンプや自動改札機の普及で現在はあまり使われていない。
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