東京都建設局は12月20日、東武鉄道東上線の大山駅付近を高架化する連続立体交差事業(連立事業)について、国土交通省から都市計画の事業認可を取得したと発表した。
この連立事業は大山駅と中心とした約1.6kmを事業区間とし、線路を高架化して8カ所の踏切を解消するもの。大山駅も高架化される。2019年12月に都市計画が決定し、事業認可に向けた手続きが進められていた。
環境影響評価書によると、各構造物の距離は地平区間が計0.35km、擁壁区間が0.05km、高架橋区間が1.2km。大山駅の高架ホームは現在と同じ相対式ホーム2面2線だが、いまの場所から100mほど中板橋寄りに移す。
大山駅部は現在の線路を使用しながら上方に高架橋を建設する「直上工法」を採用。駅の前後は仮線を敷設してスペースを確保してから高架橋を建設する「仮線工法」を採用することが考えられている。
事業費(鉄道附属街路を含む)は428億円。事業期間は2021~2030年度とされ、約10年後の完成を目指す。建設局は交通渋滞・踏切事故の解消や鉄道により分断されている地域の一体化が図られるとしている。
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