阪堺電車が筑豊電鉄「赤電」のデザインに 来年は筑豊電鉄でも「阪堺電車」運転



阪堺電気軌道(阪堺電軌、大阪府)と筑豊電気鉄道(筑豊電鉄、福岡県)は8月25日、阪堺電軌161形電車1両(モ162号)を、筑豊電鉄が運行している「赤電カラー」の電車と同じ塗装に変更すると発表した。9月に162号などの撮影会を含むツアーを実施する。

「赤電カラー」の筑豊電鉄3000形(左)と、「赤電カラー」に変わる阪堺電軌モ161形。【画像:筑豊電鉄・阪堺電軌】

「赤電カラー」の162号は、9月19日から3年程度、運行される予定。まず9月19・20日に実施するツアーで披露される。冷房装置が搭載されていないため、通常の営業運行は10月中旬から11月上旬を予定しているという。

このほか、筑豊電鉄でも1編成を阪堺電軌の電車の塗装に変更し、来年度2021年度上期から運行する計画だ。

阪堺電軌と筑豊電鉄によると、両社の沿線には世界遺産に登録された史跡があるほか、両社が同じメーカーの低床式車両(アルナ車両「リトルダンサー」シリーズ・タイプUa)を使っているなどの共通点があることから、共同PRを展開することに。その一環として、筑豊電鉄が5月から運転している「赤電カラー」の電車(3000系電車の第3003編成)と同じ塗装をモ162号に施すことにしたという。

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