西鉄北九州線「赤電」復活 廃止から20年、筑豊電鉄の車両が懐かしの塗装に



筑豊電気鉄道(筑豊電鉄)は5月30日から、西日本鉄道(西鉄)北九州線の「赤電」の塗装を施した車両の運転を開始した。

「赤電」塗装になった3000形の第3003編成。【画像:筑豊電鉄】

運転期間は5月30日から3年程度の予定。3000形電車1編成(第3003編成)に「赤電」の塗装を施した。5・6月は1日につき上下計13~14本の列車で運用される計画。筑豊電鉄のウェブサイトで運転時刻を掲載している。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、運転開始の記念イベントなどは行っていない。

西鉄北九州線は、西鉄が小倉市内で運営していた路面電車線。車両は赤をベースにしたデザインで塗装され、「赤電」と呼ばれていた。

1956年からは、筑豊電鉄の車両が北九州線に乗り入れるように。2000年には北九州線のほぼ全線が廃止されたが、現在の黒崎駅前~熊西間の0.6kmのみ筑豊電鉄の路線に編入する形で残っている。北九州線の車両の一部も筑豊電鉄に移籍し、2006年まで運用されていた。

筑豊電鉄は西鉄北九州線の廃止から20年を迎えるにあたり、当時の思い出とともに懐かしんでもらえればとしている。

西鉄北九州線で運用されていた1000形電車。【画像:筑豊電鉄】