山形新幹線「直通中止」「減便」続く 新型E8系の故障、原因は



JR東日本は新幹線E8系電車の故障を受け、山形新幹線「つばさ」の直通運転中止と減便を実施している。同社は6月25日、現在の調査経過と当面の対応を発表。運行本数は引き続き定期列車の8割程度に抑える。

山形新幹線「つばさ」で運用されている新型車両のE8系。【画像:田舎の単3電池/写真AC】

JR東日本が6月25日14時30分時点で公表している6月25日の運行計画によると、「つばさ」の東京~山形・新庄の直通列車は「121号」(東京6時12分発→新城9時55分着)と「156号」(新庄17時12分発→東京20時48分着)の上下各1本のみ運行する。

それ以外の「つばさ」は東京~福島を区間運休として直通運転を中止。基本的に福島以北のみ運行する。ただし一部の列車は全区間を運休するものや、山形~新庄を区間運休するものもある。6月26~30日もほぼ同様だが、日によって運休する列車や区間が変わる。7月1日以降の運行計画は6月27日ごろに案内する予定。

E8系の故障は6月17日の11時24分、宇都宮→那須塩原を走行中の下り回送列車で発生。モーターを駆動できず走行不能になった。さらに2時間半後の13時56分、郡山駅に停車中の上り回送列車も走行不能に。営業列車は福島→笹木野を走行中だった下り「つばさ139号」(14時38分)と小山駅で停車中の上り「つばさ136号」(15時26分)で同様の現象が発生し、合計4編成が走行不能になった。

2025年6月17日のE8系の状況。【画像:JR東日本】

JR東日本によると、補助電源装置が故障して主変換装置への電力供給が断たれた。このため冷却装置が動作せず、回路保護のためモーターを駆動することができなくなり、走行不能になった。故障が発生した6台の補助電源装置の調査を行ったところ、内部の半導体素子が損傷しているのを発見したが、損傷の原因は特定できていないという。

JR東日本が公表した走行不能に至るまでの過程。【画像:JR東日本】

山形新幹線「つばさ」では現在、2008年に導入されたE3系2000番台電車に加え、昨年2024年3月にデビューした新型車両のE8系が運用されている。来年2026年春までにE3系2000番台がすべて引退してE8系に統一される予定。

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