東急大井町線・戸越公園駅の高架化「事業着手」へ 踏切6カ所解消、完了時期は



東京都は10月2日、東急大井町線の戸越公園駅付近で計画している連続立体交差事業(連立事業)について、本年度2025年度に事業着手する考えを明らかにした。

東急大井町線の戸越公園駅と駅前の踏切。【画像:ニックジャガー/写真AC】

この連立事業は戸越公園駅とその前後の線路を高架化し、踏切6カ所を解消するもの。事業区間は品川区の豊町2丁目~戸越6丁目までの約0.9km。現在の戸越公園駅は相対式ホーム2面2線の地上駅だが、連立事業により島式ホーム1面2線の高架駅に変わる。2023年10月に都市計画が決定し、東京都は事業認可に向けた準備を進めている。

事業区間の位置(赤)。【東京都・品川区・東急電鉄】
事業区間の縦断面図。【画像:東京都・品川区・東急電鉄】

事業費は近年の物価高騰や工事方法の精査により増加し、今年2025年7月時点では約427億円の見込み。東京都は2025年度中に事業認可を受けて事業に着手するとしている。事業期間は事業認可取得から11年間を予定しており、早ければ2036年度ごろまでに線路の高架化が完了するとみられる。

《関連記事》
東急大井町線・戸越公園駅の立体化「高架式」都市計画素案や地下化との比較結果を公表
西武線の東村山駅「高架の線路・ホーム」潜入 「ボルト一本落とせない工事」一部完成
東急大井町線の高架化:下神明~中延(未来鉄道データベース)