JR川越線の荒川橋りょう「架け替え」基本協定締結 4~5m高く、複線化構想も

JR川越線の荒川橋りょう。【画像:HK-SAN/写真AC】

国土交通省の関東地方整備局は7月28日、川越線の指扇~南古谷間にある荒川橋りょう(埼玉県川越市)の架け替えに向け、JR東日本の大宮支社と基本協定を締結したと発表した。

橋りょうの架け替えは「荒川第2・3調節池整備事業」の一環。埼玉県南部・東京都の洪水防止対策として、荒川の広い河川敷を活用し、洪水時に川の水の一部をため込む調整池を整備する。関東地方整備局によると、橋りょうの架け替えの位置がおおむね決まったことから基本協定を締結したという。

荒川橋りょうは第2調節池の整備範囲にあり、調節池の整備にあわせて橋りょう周辺の堤防の拡張とかさ上げを行うことから、既存の荒川橋りょうの上流側に新しい橋りょうを建設する。堤防はいまより約2.5~2.8m高くなり、新しい橋りょうも現在の橋面より約4~5m高くなる見込みだ。

荒川橋りょうの現在位置と架け替え位置。上流側に新橋梁を整備する。【画像:国土交通省】
荒川橋りょうの架け替えのイメージ。堤防をかさ上げするため橋りょうも高い位置に架け替える。【画像:国土交通省】

現在の荒川橋りょうは1938年に完成した単線のワーレントラス橋。全長は約790mで、前後の荒川流域内の線路を含めると約1350mになる。

埼玉県など沿線の自治体は架け替えに併せた複線化を要望しているが、関東地方整備局は「調節池事業の一環として実施する本工事については、現状の川越線の機能を補償するものであることから単線での架け替えが前提」としている。複線で整備する場合、整備費の増額分をどのように調達するかが課題。埼玉県は複線化の調査を開始しており、本年度中にも調査結果がまとまると見られる。

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