西武鉄道は6月30日、すべての車両に車内防犯カメラを設置すると発表した。設置済みの車両も新しい方式のカメラに更新する。
西武鉄道の車両数は6月30日時点で175編成の1223両。同社はこれまで、新造車両に記録式車内防犯カメラの設置を進めてきた。
今後は10月ごろから既存車両を中心に通信式カメラを設置。2025年度末までに車内防犯カメラの設置率を100%にすることを目指す。記録式カメラが設置済みの車両は2026年度末までに通信式カメラに更新する。カメラ設置車両には客への周知を図るため、カメラが作動中であることを示すステッカーを貼り付ける。
通信式カメラは司令所など地上側で映像を確認できるカメラ。トラブル発生時はリアルタイムで映像を確認できる。西武鉄道によると、通信式の車内防犯カメラの設置により犯罪・迷惑行為の抑止のほか、地上側でのすばやい情報把握・共有・対応が可能になるという。
また、西武鉄道はカメラの設置計画にあわせ、新たなサービスなどとの連動を視野に入れた取り組みを推進するとしている。
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