東京都の都市計画審議会、東急大井町線「高架化」など都市計画変更を審議 9月開催



東京都は9月8日に開かれる都市計画審議会に都市計画変更予定案件など8件を付議する。鉄道関係では東急大井町線と都営三田線の一部について都市計画の変更を審議する。

東急大井町線の戸越公園駅とそのそばにある踏切。【画像:ニックジャガー/写真AC】

東急大井町線は下神明~中延1.3kmのうち戸越公園駅を含む品川区豊町2丁目~戸越6丁目の約1.1kmについて、連続立体交差事業(連立事業)の推進に向けた都市計画の変更を審議する。

この連立事業は戸越公園駅とその前後約0.9kmを高架化して踏切6カ所を解消し、踏切事故や交通渋滞の解消、線路で分断された地域の一体化を図るもの。事業費は約240億円、事業期間は2025~2035年度の11年間を見込む。

戸越公園駅付近で実施する連立事業の平面図と縦断面図。【画像:東京都・品川区・東急電鉄】

都営三田線は三田~白金高輪の単線トンネル2本のうち、三田→白金高輪方向の列車が走るトンネルの一部(東京都港区5丁目地内の約450平方m)について「立体的な範囲」の設定を審議する。

都営三田線はトンネル上部の再開発に伴い「立体的な範囲」を定める。【画像:東京都】

港区で都市計画手続き中の「三田五目西地区市街地再開発事業」の区域と都営三田線の一部が重複していることから、鉄道の立体的な範囲を定める。

《関連記事》
東急大井町線・戸越公園駅の立体化「高架式」都市計画素案や地下化との比較結果を公表
東京都の臨海地下鉄「羽田空港接続」も検討へ 事業計画案を公表、6km・7駅を整備