東急線や相鉄線に「新幹線」乗り入れ? JR東海が協力、ブルーのラインでアピール



東急電鉄は2月27日、新幹線を模したラッピング列車を運行すると発表した。相鉄・東急直通線の全線開業1周年を記念したキャンペーン「enjoy WEST」の一環。新横浜線の開業により東海道新幹線との連絡が図られ、西日本方面へのアクセスが向上したことをアピールする。

東急目黒線の3020系(写真は2022年の東急グループ100周年記念ラッピング車)。【撮影:鉄道プレスネット】

車両は目黒線で運用している3020系電車の8両編成1本を使用。JR東海の全面協力により、車体側面に東海道新幹線の車両や山陽新幹線の一部の車両と同じブルーのラインを施す。西日本の各エリアをイメージさせるステッカーや「enjoy WEST」のステッカーも貼り付ける。先頭部には相鉄・東急新横浜線の開業1周年を記念したヘッドマークステッカーを掲出する。

3月4日から当面のあいだ運行。ヘッドマークステッカーは4月下旬までの掲出になる。東急目黒線や東急新横浜線のほか、直通区間の相鉄本線・相鉄いずみ野線・東京メトロ南北線・埼玉高速鉄道線・都営三田線も走る。

3020系「新幹線」ラッピング車(上)とヘッドマークステッカー(左下)、側面ステッカー(右下)のイメージ。【画像:東急電鉄】

このほか、相鉄も3月18日から「相鉄・東急新横浜線 開業1周年記念号」を運行すると発表。20000系電車と21000系電車の各1編成を使用し、記念ロゴマークのほか相鉄キャラクター「そうにゃん」と東急線キャラクター「のるるん」を配したヘッドマークを掲出する。運行期間は5月6日まで。

相鉄の開業1周年記念号。【画像:相鉄】

相鉄・東急新横浜線は昨年2023年3月18日に全線開業。相鉄新横浜線の西谷~新横浜6.3kmと東急新横浜線の新横浜~日吉5.8kmで構成され、相互直通運転を行っている。新横浜駅で東海道新幹線に連絡し、相鉄線や東急線から西日本方面へのアクセスが向上した。

「enjoy WEST」は3月4日から開始。東急電鉄・相鉄・JR東海・JR西日本・阪急電鉄の5社が「東西の鉄道会社5社が“つながっている”」をコンセプトに制作した動画やポスターを順次展開する。

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