北陸新幹線・金沢~敦賀「開業延期」「工事費増加」認可 2024年春開業へ



北陸新幹線の新北陸トンネル(貫通前)。【画像:鉄道・運輸機構】

国土交通大臣は3月31日、工事中の北陸新幹線・金沢~敦賀間について工事実施計画の変更を認可した。開業時期が延期されるほか、工事費が大幅に増加する。

建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構(鉄道・運輸機構)が3月5日付けで申請していた。工事の完了予定時期は変更認可前が2022年度末だったが、加賀トンネルの盤ぶくれ対策のための追加工事が必要になったことや敦賀駅の工事の遅延で、1年遅れの2023年度末に変更。開業予定時期も2024年春になる。

工事費は変更前の認可額が約1兆4121億円だったが、2658億円増の約1兆6779億円に変わった。物価上昇(901億円)や地質不良対策(203億円)、法令改正(11億)、工期短縮(686億円)、生コン不足対策(144億円)などで大幅に増加した。