栃木県芳賀町「LRTが走行する坂」愛称を募集 ライトライン最大の急坂



栃木県芳賀町は町制70周年の記念事業として、同町内にある3カ所の「坂」の愛称を募集している。このうち1カ所は、路面電車方式の軽量軌道交通(LRT)「ライトライン」の軌道が敷設されている道路だ。

芳賀町が愛称を募集している60パーミルの「LRTが走行する坂」。【撮影:草町義和】

愛称を募集しているのは、「赤羽有紀子ロード梨の里マラソンコースの坂」(祖母井、総合運動公園西)と「LRTが走行する坂」(下高根沢、かしの森公園南)、「はが路ふれあいマラソン、真岡芳賀ロードレースコースの坂」(打越新田、打越公民館前)。

応募は芳賀町の町民会館などに設置している応募箱やはがき、電子メール、ファクスで受け付けている。締切は来年2025年1月31日。採用者には商品券2000円分をプレゼントする。芳賀町は「分かりやすく親しまれるような愛称、地域の特性を活かした愛称など、たくさんのご応募をお待ちしています」と呼びかけている。

ライトラインは宇都宮駅東口停留場から芳賀町の芳賀・高根沢工業団地停留場を結ぶ14.5kmのLRT。平石付近~清陵高校前付近と清陵地区市民センター前付近~ゆいの杜西停留場付近を除き道路の中央部に軌道を敷設している。

ライトラインのHU300形は最急67パーミルの勾配に対応している。【撮影:草町義和】

愛称募集の対象のうち「LRTが走行する坂」は、芳賀町工業団地管理センター前停留場からかしの森公園前停留場にかけて中央部にライトラインの軌道が敷設されている道路。丘陵のあいだにある谷間を抜けるルートで高低差が大きく、ライトラインでは最も急な60パーミルの勾配がある。ライトラインのHU300形電車は法令上の限界である67パーミナルに対応している。

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