アルピコ交通上高地線の運休区間「縮小」10月8日から 全線再開は最短で来夏



アルピコ交通は10月1日、大雨の影響で一部区間を運休している上高地線(長野県松本市)について、10月8日から運休区間を縮小すると発表した。

アルピコ交通上高地線の列車。【画像:するめいぬ/写真AC】

現在は松本~新村間の6.2kmを運休し、同区間で代行バスを運行している。10月8日に渚~新村間の運転を再開。代行バスの運行区間も松本~渚間1.1kmに縮小される。

上高地線は松本~新島々間14.4kmの鉄道路線。8月の大雨による増水で西松本~渚間の田川橋りょうが傾き、橋桁にゆがみが生じた。

松本市によると、河川内での工事は渇水期(11月~4月)でなければ行えないため、復旧工事の着手は11月以降になる。全線の運行再開は最短の施工方法でも来年2022年夏頃の見込みという。

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