栃木県の宇都宮市と芳賀町は、芳賀・宇都宮LRT(宇都宮ライトレール線)の開業予定時期を現在の2022年3月から1年程度延期する方針を固めた。総事業費も大幅に膨れあがる。

下野新聞が報じた。それによると、新型コロナウイルスの感染拡大による工事・資材調達が遅れていることや、地盤強化などの追加の工事が必要になり、2022年3月の開業に間に合わなくなった。総事業費も現在の見込み(約460億円)から1.4倍の約650億円に膨れあがる見通しという。
宇都宮ライトレール線は、路面電車タイプの軽量軌道交通(LRT)として構想された新線。宇都宮駅を中心に東西を結ぶ全体構想のうち、東側のJR宇都宮駅東口~本田技研北門間(いずれも仮称)14.6kmが工事中だ。宇都宮市・芳賀町が軌道を整備・保有し、第三セクターの宇都宮ライトレールが両市町から施設を借り入れて電車を運転する。